犬猫シェルターのない動物愛護団体
- tierheimosaka
- 2016年2月10日
- 読了時間: 5分

日本全国でたくさんの犬や猫たちが行政によって殺処分されています。その現状を何とかするために、たくさんの動物愛護団体さんが活動を行っており、ティアハイム大阪もその一つです。
非常にたくさんの団体さんがあり、いい噂も悪い噂もあるため、どの団体を支援すればいいのかがわからないという方もいらっしゃるかと思います。
そこで今日は、ティアハイム大阪が他の団体に勝っている部分、うちを支援すべきだ!という根拠を書かせていただきたいと思います!
(もちろんそれぞれの団体が一生懸命動物のことを考え活動しています。どこがいいとか悪いではなく純粋にうちのやり方をお伝えして共感できる人はついて来て!ってお伝えしたいだけです)
当団体には、犬猫を収容するシェルターがありません。では保護動物たちがどこにいるのかというと、ボランティア様の自宅にいるのです。ボランティア様には、少額の餌代などのみお支払いし、医療費はその都度うちが負担しているという状態です。
犬猫を保護できるスペースは確保していますが、あくまで緊急用のスペースであり、常時ボランティア様を募集し保護犬猫たちが温かい家庭で過ごせるように努めています。
多くの団体がシェルターを持っています。そのようにして犬猫を集めて世話したほうが効率は良さそうです。しかし、それにはかなりのコストがかかっています。
例えば、ある団体では人件費の割合が年間総支出の半分近くを占めています。考えてみれば当たり前のことです。
動物の世話は365日休みなしの非常にハードな仕事です。シェルターで多くの犬猫を世話するということは、必ず誰かがつきっきりの責任者として働かなければなりません。
その責任者には日々の生活費などを払わなければならず、労働基準法に抵触しない最低賃金であっても社会保険も込みで職員一人に対して年間200万円は必要になります。
この金額は不当なものでしょうか?答えはNOです!来る日も来る日も一日中犬猫の世話をし、何か非常事態が起きればいつでも対応できるように待機していなければならないのですから、団体に対しての寄付金の半分を職員に払っていたとしても依然として割に合わない仕事であることに変わりありません。
つまり、一般的な動物愛護団体でシェルターを適切に運営していこうとすると、寄付金の半分を人件費に費やしても職員には満足な賃金も支払えないのです。
そこで、ティアハイム大阪が採用したのは、預かりボランティアによる飼育管理です。
もちろんボランティア様に餌代や医療費をお支払しているわけですが、純粋な報酬というものは設けておりません。全て実費精算です。各家庭に保護犬猫は基本的に一頭までと取り決めておりますので無理なくお世話をしていただいております。
保護犬猫を一か所に集めて世話をするスタイルとは違って、それぞれのボランティア様がお仕事をしたり家事をしたりしながら行っていただけるようにサポートをしておりますので、賃金というものがそもそも存在しないのです。
また、ボランティア様のご自宅でお預かりいただくので、シェルターの家賃や物件取得費などの直接犬猫のためにならない支出をなくすことができます。
シェルターを作らないもう一つのメリットとして、地域住民様とのトラブルになりにくいということが挙げられます。
シェルターを作った場合、犬猫たちの鳴き声、臭いなどが原因で苦情が出ることがあります。実際に、住宅地の一民家をシェルターにして地域住民からの苦情を受けている団体があるということも聞いています。
もちろん、防音工事を行い、徹底的な清掃を毎日行っていればある程度は防げる問題ですが、多くの動物愛護団体にとって大きすぎるコストかと思います。
預かりボランティアによる飼育管理を行うことでご近所トラブルも防ぐことができるのです。
経費削減だけでなく、もう一つ預かりボランティアによる飼育管理を行うメリットがあります。それは、預かりボランティア様のご自宅で育てられることによって、保護犬猫たちが里親様の家族として卒業したときにも適応しやすくなるということです。
里親様になるのと同じように、預かりボランティア様になっていただくにも一定の審査があります。保護犬猫を安心して預けられるかを審査するわけですが、その審査基準は里親様の基準に準じたものとなっております。
預かりボランティア様のもとで一定期間生活し、定期レポートにおいて問題が見られなかった犬猫に関しては、問題なく里親様の新しい家族として迎えられると思います。
団体の代表も含め無報酬で活動している動物愛護団体はティアハイム大阪以外にもたくさんあります。しかし、現状では規模の大きい団体は役員報酬があったりそれなりの金額の人件費が発生しています。
ティアハイム大阪が目指すのは、代表を含む全員が無報酬で活動を行う大規模な動物愛護団体です!現実的でないなどの批判もあるかとは思いますが、目標を達成するために邁進していきます!!
結果的に経費削減になり、保護犬猫の将来にも備えられる預かりボランティアシステムを導入し、シェルターをなくすことで保護犬猫にもメンバーにも支援者にも地域にもいい団体になれると信じています!
犬猫に関するご相談、ボランティアのお問合せは下記まで!!
動物愛護団体ティアハイム大阪
電話番号:050-3555-3254
メールアドレス:tierheimosaka@gmail.com
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